心理カウンセラーは何を考えているのか?3~組織を活性化させるには?~

企業にとって組織を円滑にし、より活性化を図ることは、まさに企業の生命線とも言えます。心理カウンセラー佐藤城人です。今回は組織の見直しに役立つ情報をお伝えします。

① 具体的思考と抽象的思考
② WE思考とME思考
この2つを軸に、1を横軸、2を縦軸とした場合、図1のように4分割することができます(それぞれの捉え方の説明は、前々回(1)と(2)の投稿を参照ください)この4分割から、3つの法則を見出すことができます。
(図1)

1.対角線の法則

例えば図1の対角線上の関係。リード型と理想型、アイドル型とルール型、これはお互いに接点・共通項がありません。そのため水と油の関係と考えることができます。
リード型 VS 理想型:集団において結果やスピードを重視するリード型、それに対し自分の内なる世界観(美意識)にこだわり、とことん追及する理想型。リード型からする と理想型は、能書きだけのわがまま、頑固者にしか見えません。その一方、理想型にとってリード型は、プロセスを無視し、結果や周囲の目ばかりを気にする人 と映ります。
アイドル型 VS ルール型:グループの調和を重視しムードメーカー的存在のアイドル型に対し、自分のルールに従い、自分の決めた方法やスケジュールを重視するルール型。み んなが楽しめるよう気配りを忘れないアイドル型を、ルール型はただのおせっかいの目立ちたがり屋と捉えます。その一方、周囲と一定の距離を保ち、自分の ペースを崩さないルール型を、アイドル型はオタクっぽい個人主義の人と捉えます。

この両者、全く理解し合えない関係かというと、相手を憧れの対象と捉えるケースもあり、人間関係とは不思議なものです。性格の正反対のカップルや夫婦など がわかりやすい例でしょう。このように対角線の関係は、お互いにまったく相容れない関係となるのか、凸凹コンビとして補い合うのか、このどちらかとなりま す。

2.時計回りの法則

4つの型が、それぞれ時計回りに一つ隣りの型を「憧れの対象」と捉える法則です。
アイドル型→リード型:グループのムードメーカーに過ぎない自分に対し、常に結果を出し続けるリード型は、強い憧れの対象となります。
リード型→ルール型:「隣の芝生は青い」とばかり、他者や周囲を意識しライバル視するリード型にとって、「ライバルは自分」と言い切るルール型に憧れを抱きます。
ルール型→理想型:具体的な細かな点ばかりに目が向く戦術家タイプのルール型からすると、自分の理念や理想を追い求める理想型は、一段高い戦略家の存在と映ります
理想型→アイドル型:自分の感性、理想にこだわるあまり、頑固者扱いされる理想型は、誰とでもすぐに打ち解けることができるアイドル型を、ときに羨望の眼差しで見つめます。

時計回りの対象は憧れの対象のため、調子のよいときには、その憧れのタイプに近づく傾向(例えばアイドル型の人がリード型に近い行動を取る)が見られます。

3.反時計回りの法則

時計回りとは逆に、反時計周りに一つ隣りのタイプを「一段低く捉える」法則を言います。
アイドル型→理想型:人との関わり、信頼関係を重視するアイドル型には、自分の世界にこだわり続ける理想型は理解できないダメな奴と映ります。
理想型→ルール型:何よりも自分の感性が大事、そして一段高いところから戦略的に物事を捉える理想型にとって、理屈や細かな戦術ばかりにこだわるルール型は低い存在です。
ルール型→リード型:絶対評価で判断し、自分の軸が行動基準のルール型にとって、リード型は相対評価や他者の目ばかりを気にして、振り回されるダメな奴と捉えます。
リード型→アイドル型:仲間意識を重視する両者であっても、グループを引っ張り結果を出すリード型からすると、アイドル型は掛け声だけのお調子者と見えてしまいます。

自分の調子が悪く落ち込むと、反時計回りの法則が自分自身の中でもおきます。リード型の人が、なかなか結果が出せないと「やはり周囲との協調性が必要だ」 と気づいたり、ルール型の人が、自分のルールで上手くいかない場合、「結果を出している周囲の人を参考にしよう」と気づいたりします。

4.組織での生かし方

リード型はリーダータイプ。ルール型はナンバー2の戦術家。理想型は理念を語る戦略家。アイドル型は全体をまとめるムードメーカー的存在です。このように 4つのタイプがそろうと集団は上手く機能します。組織が上手く機能していない場合、適材適所の配置となっていないか、ないしは本来の型とは異なる役割を求 めてはいないか、再度確認することも必要でしょう。
もし、3つのタイプしかいない場合は、時計回りの法則で考えます。すなわちリーダー不在の場合は、アイドル型に兼任させます。もともとアイドル型にとって リード型は憧れの存在、進んで取り組んでくれます。逆にナンバー2が適任のルール型にリーダーを任せると、反時計周りの関係となるのでイヤイヤ行う役目と なり、グループに悪影響を及ぼします。
2人の場合は、対角線の関係が良好です。2人で4人分の役割を網羅できるためです。基本的には水と油の2人ですが、共通の目標があればその目標をベースに 協力関係が築けます。これと同じ理屈で、1人ですべての役をこなさなければならない場合、対角線のタイプを演じることが近道となります。
「4つのタイプ」の相関関係とそれに基づく組織づくり、いかがでしたでしょうか。3回シリーズも今回で終了です。次回もご期待ください。
エスポワール代表 心理カウンセラー 佐藤城人でした。

(カウンセリング エスポワール 代表 心理カウンセラー 佐藤城人)